2008-06-30

久しぶりに犬の話題

こんなニュースを見かけた。

英ウェールズ地方で電気ショック製首輪の使用を禁止 - 犬 ニュース01


そもそも、普通の人は、犬用の電気ショック首輪なんて知らないでしょう。
大型犬の訓練を行っているような訓練所でも、日本で使っているところは少ないかもしれません。
普通、犬に『あなたがやっていることは悪いことだから、やめなさい』と教えたいときには、こんな方法を使います。

・『ダメ!』『ノー!』とかの声で教える
・リードを使ってショックを入れることで教える
・大きな音をたてたり、びっくりさせる(天罰方式)

今どきの、『褒めてしつける』的には、
トリーツやおもちゃで、悪いことから気をそらす
なんて方法もあるかもしれませんが。

基本的には、犬が、『これをやったら嫌なことが起こる』ということがわかれば良いわけです。



犬用の電気ショック首輪は、リモコンで遠隔操作できるようになっています。
100m離れた所に居る犬に、電気ショックを与えることができます。
上の他の手段では、なかなかそんなことできませんよね?
それから、他の手段では難しいくらいの強い衝撃を与えることもできます。

普通に考えたら、そんなものいらないですよね?
私も、基本的に使うべきじゃないと思っています。


けれど、これのおかげで殺されずにすんだ犬も居ると思います。
人に対して咬みついたり、人が離れると吠え続けたり。
ほとんどの犬は、訓練しなおすことでなおせる事が多いけど、熟練の訓練士ですら手に余るような犬も少なからず居て、これらの行動が矯正できなければ、保健所で殺処分される事もあり得るのです。

そんな時に、この電気ショック首輪で矯正できる犬が数%でも増えれば、その分、命を助けられるのです。



『命さえ助けられれば、(電気ショック使っても)良いの?』

この質問は、こんな風に置き換えられると思います。

『命さえ助けられれば、(虐待しても)良いの?』


つまり、虐待の定義の問題になってくると思うのです。

日本の動愛法では、『みだりに殺傷等をする事』を禁じています。
この『みだりに』の解釈でしょう。


私は、電気ショック首輪を使って、訓練士が矯正させようとする行為を、
『みだりに殺傷等をする事』
とは、とても思えません。
全ての人がそう思えるかはわかりませんが。


もちろん、その同じ道具を使って、明らかに虐待である行為をすることもできます。
だからと言って、その道具の使用を一律に禁じるのはおかしな話だなと思うわけです。





まぁ、簡単に、『どちらかが正しくて、どちらかが間違っている』話じゃ無いようなきもしますね。

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